- 2005年3月23日 20:29
- my opinion
曰く。
「堀江社長は説明不足である。フジサンケイグループを買収したときのメリットを国民にもっと説明するべきである。」
しかし、それはどうなのだろうか。
これは企業対企業の話である。しかも堀江社長の言を借りるならば『選挙でなくビジネス』なのである。
考えてまとめあげたアイデアを公共の電波に乗せて説明して、わざわざ手の内を明かすバカな経営者が
いるのだろうか?それとも、その愚を行え、と言っているのだろうか。それはビジネスではない。今から勝負
かけようとしているのに、周りにいる野次馬に『これからこういう風に勝負するからっ!」って言うか、普通?
そんな話は当事者同士で話しておくべき話題である。堀江社長だって、開かせる部分ではさんざん言って
いるではないか。
曰く。
「買収されることによって企業価値が毀損される。」
確かに買収直後はそうなるかもしれない。
しかし、よく考えてほしい。買収によって企業価値が毀損されれば、買収『した』側は大金はたいて買収した
のに、更なる損失をだして、大損こくことになる。買収『した』側は最大限企業価値向上のために努力するで
あろう。努力しない経営者は経営者ではない。
曰く。
「メディアに愛着の無いものがメディアの経営者になるべきではない。」
はたして本当に経営者にメディアの愛着を求める必要があるのか?
現場の人間には制作に関わる人間としてぜひとも愛着はもってもらいたい。
しかし、経営者はあくまでビジネスの責任者である。メディアという事業に対してドライにならなければならな
いのが経営者ではないのか?愛着という理由で損失を出す経営をされてはたまらないでしょうが。
堀江社長以下、ライブドアの関わりたい部分は経営である。
買収が成功したからといって、堀江社長が編集室に乗り込んでくる訳でもなく、番組を中止させるわけでもなく、
利益を向上するために、よりよい経営をするために買収を成功させようとしているのである。
マスコミはそういう堀江社長の意図や発言を意図的に無視しているようにすら思える。
だいたい、今までのマスコミはどんなジャーナリズムを展開していっただろうか。
果たして今までの報道は正確だったのだろうか。適切だったのだろうか。検証はしたのだろうか。
私は全てに疑問符が付いてしまう。果たして今までの報道は信用に足るものだったのか。
本当に言っている通り公正中立な放送をしているのか。本当に言っている通り「公共性」を持ち出しても無理無く
同意できるような放送をしているのか。くだらないバラエティーだって放送しているではないか。
法律にも何も違反していないと裁判所だって認めた。
黒に近いグレーだって、合法なら合法である。それを穴のまま放っておいたのは立法側の怠慢であり、ライブドア
側が非難される覚えはない。フジテレビだって、時間外取引をやっていたそうではないか。あたりまえだ。合法なん
だから。
今となってはマスコミ側の傲慢すら感じる。買収の成否、正否に関わらず。
Comments:1
- くろりん@もうじき新学期か・・・(汗 2005年3月27日 23:06
最近、これ関連のニュース多かったですね。
双方、引きどころが難しくて、引くに引けない、
というところだろうか・・・。
でも、結局は足並みをそろえないといけない。
だから、やっと建前上和解へと進んでるんだろう。私も、ややライブドア賛成よりな感じだ。
ニッポン放送がだだをこねてるように見えてしかない・・・。
ただ、ライブドアももうちょっとお膳立てっぽいのをすべきだったのでは?などと都合の良いことを思うのだった・・・w
まぁ、世の中すんなりとはいかないものですよね、何事も・・・(^^;
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