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Universe Archive
[書籍紹介]吉田武氏,"はやぶさ 不死身の探査機と宇宙研の物語",幻冬舎新書,2006
本書は「はやぶさ」という題名だが本書を除くと他のはやぶさ本と一線を画していることに驚くかもしれない。
なぜならば本書は「はやぶさ」を軸に据えつつも、はやぶさに至るまでの連綿たる宇宙研の試行錯誤や苦闘を濃密に描いているからである。
はやぶさプロジェクトマネジャのJAXA/JSpEC 川口教授がおっしゃるようにはやぶさがあるのは先人たちが築き上げてきた礎のもとに立っている。その歴史に触れるために本書は適しているのではないだろうか。
本書は2006年に初版が発行され、2010年6月のはやぶさ帰還を期に重版されたものである。
したがって苦闘した帰路は本書には存在しない。それを踏まえて本書を読むのもまた面白いのではないだろうか。
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[書籍紹介]川口淳一郎氏, "小惑星探査機はやぶさ 玉手箱は開かれた",中公新書,2010.
今回はJAXA 川口教授の新書「小惑星探査機はやぶさ 玉手箱は開かれた」を紹介します。
前回も川口教授の著書「はやぶさ、そうしてまで君は」を紹介しました。
「はやぶさ、そうしてまで君は」は内容も難しくなく、入門書として適すると感じましたが、本書はより技術的にも詳しく、しかし写真や図が多く用いられ、内容として濃い1冊となっています。
また、「はやぶさ、そうしてまで君は」では軽くしか触れられていないはやぶさ「前」の川口教授の足跡(それは多いにはやぶさにも影響を与えたであろう)が新書という紙面の制限にも関わらず厚めに記されています。
ネットの記事や「はやぶさ、そうしてまで君は」で興味を持った方、また長くはやぶさに興味を持っている方に適しているのではないでしょうか。
Amazon.co.jpのページは こちら
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[書籍紹介]川口淳一郎氏, "はやぶさ、そうまでして君は",宝島社,2010.
以前より仕事に関連するようなコンピュータ本や趣味としてサイエンス本など細々と買っていました。しかし、最近は久しぶりに燃え上がった宇宙熱に押され、本を買う機会も増えました。そこで、情報共有がてら、読んだ本について紹介したいと思います。
#記事タイトルを普段扱っている論文調にしようとしたら、呼び捨てだったのでそこだけ改良。
今回は、JAXA 川口淳一郎教授の"はやぶさ、そうまでして君は"です。
本屋でこの本を探すと、大変印象的な表紙ですぐにわかると思います。
川口教授は、小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトマネージャです。
その氏が構想段階から現在に至るまでどう考え、どう行動に移したかが記されています。
大まかに「はやぶさ」の全容をつかむために適するのではないでしょうか。
難易度としてはそれほど難しくありませんが、なじみのない「単語」がでるかも知れません。
ただ、それはインターネットで検索をすれば出てくると思いますので、困ることは少ないのではないでしょうか。
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宇宙関係イベント
東京に越してきて、楽しいイベントがたくさんあることにびっくりしています。
備忘録を兼ねて、私が注目しているイベントを列挙します。
あくまで自分の備忘録なので、網羅性はありません。ご了承ください。
・10/9(土) 天文講座~小惑星探査「はやぶさ2」へ向けて~
場所:世田谷区教育センター プラネタリウム
講師:講師:阿部 新助氏(台湾国立中央大学天文研究所)
詳細:http://www.city.setagaya.tokyo.jp/040/d00028456.html
・10/16(土) 平成22年度「宇宙の日」筑波宇宙センター特別公開
場所:筑波宇宙センター
詳細:http://www.jaxa.jp/visit/tsukuba/topics_20100929_j.html
・10/26(火)~2/6(日) 空と宇宙展 -飛べ!100年の夢
場所:国立科学博物館(上野公園)
詳細:http://sora-uchu.jp/index.html
・10/29(金)~10/31(日) 宙博(そらはく) 2010
場所:科学技術館(北の丸公園)
詳細:http://www.sorahaku.jp/
とりあえずこんな感じ。10月だけで4イベントあるのか!
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待ってました!
右側の「About」にバナーを追加しましたが、10/29(金)~10/31(日)に「宙博(そらはく)2010」が開催されます。
その名の通り、宇宙をテーマとした科学技術の展示・紹介、最先端の研究・開発者の講演などがあるようです。
入場には入場券が必要です。前売券が既に売り出されているのでぜひ!私は入手済みです:-)。
詳しくはバナーをクリックしてください!
昨年より仕事の関係で東京に引っ越して以来、宇宙ライフを満喫しております。
東京は本当にイベント多いですね。せめて主要地方都市で開催できないのかね・・・。
ついでにニコニコ動画。
ジミーサムPの「ESCAPE」にあの方が予告通りPVを投稿されました!
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今、宇宙があつい!
いや、前からだと思ってますけど(^^)。
先日、H-2A 18号機にて準天頂衛星初号機「みちびき」(通称:みちびきさん、みっちー)が無事打ち上げに成功しました。現在は所定の軌道に移行するための軌道修正が行われています。
みちびきさんのツイッター:@QZSS
で。恒例の動画。
どちらも秀逸です。
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第20号科学衛星/工学実験探査機 MUSES-C 「はやぶさ」
- 2010年6月13日 23:54
- Universe
はやぶさは、予定通りカプセルを分離し、予定通り大気圏に突入し、予定通り、地球に還っていきました。
おつかれさま、はやぶさ。
おかえり、はやぶさ。
そして。残された私たちにできることは、はやぶさが「工学実験探査機」だったということをもう一度かみしめること。そう、彼は「新しい技術が宇宙に通用する」ことを実証した。まさに文字通り「試験機」だったのだ。
この実証結果を次につなげる必要がある。さもないと「技術が有効なことを確かめた。でも本番はやらん」などという、それこそ「無駄」になってしまう。
でも、「試験機」の「失敗」をあげつらって、「プロジェクトは失敗だった」という流れが存在することも事実なのが歯がゆい。
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特別番組・中継
- 2010年6月13日 00:16
- Universe
・YAC 日本宇宙少年団
【第35回】はやぶさカプセル帰還ライブ放送
第一部 12:45-15:00 第二部 19:30-24:00ごろ
http://www.yac-j.or.jp/tv/post-3.html
・ニコニコ生放送(公式)
おかえりなさい。はやぶさ 50億キロ宇宙のおつかい 21:50開場
http://live.nicovideo.jp/gate/lv18265557
・ニコニコ生放送(宇宙コミュニティ)
小惑星探査機はやぶさ帰還【衛?星生放送】 21:27開場
http://live.nicovideo.jp/gate/lv18846319
・NASA
LIVE - HAYABUSA RE-ENTRY
http://airborne.seti.org/hayabusa/
・和歌山大学
はやぶさカプセルの帰還ライブ中継
http://www.wakayama-u.ac.jp/ifes/news/news20100613.html
・NEC
管制室ライブ中継|はやぶさ、7年間の旅
http://www.nec.co.jp/ad/hayabusa/live/
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いよいよフィナーレへ
- 2010年6月 4日 21:54
- Universe
昨日(6/3) 12:00(JST) より、小惑星探査機(正式名称:工学実験探査機) はやぶさはTCM-3を開始しております。約50時間のイオンエンジン噴射により、高度250kmを通る軌道から、オーストラリア・ウーメラ砂漠へ向かう軌道へと移ることになります。
歓喜に沸き、絶望の淵に追いやられた2005年から、もう5年もたつのですね。
地球帰還という快挙に、心躍るものがある一方で、寂しさ・悲しさすら覚えます。
続々と応援サイト、作品が公開されています。
・Twitter
Hayabusa_JAXA
Akatsuki_JAXA
ikaroskun
はやぶさ兄さんとそれを慕うあかつきくんとイカロスくん。
・NEC
はやぶさ、7年間の旅
NEC東芝スペースシステム社ははやぶさの製造元(生みの親?)です。
・ニコニコ動画
・・・泣いてまうわ。
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はやぶさ第2期軌道制御完了
非常に久しぶりです。
週1回の更新を目指していましたが多忙だったのと、多忙なだけに更新ネタがないために目標達成できてませんでした。更新ネタがない=出来事はすべて仕事、というのがなかなか悲しいところですが。
で。
小惑星探査機(とJAXAも表現しているのでよいでしょう)はやぶさの第2期軌道制御が無事完了したとのことです。関係者の方々、お疲れさまでした。
あとは最後のヤマ、精密誘導ですね。
決して簡単な仕事ではないと思いますが、なんとかはやぶさを地球まで導いていただきたく思います。
久しぶりに某所ネタ。どれも涙なしにはみれませんな・・・。
あと、これも。意外と気に入っている。
自分も研究開発者の端くれとして、どう貢献できるのかな。
どちらかといえば実用化研究、開発者なので、はやぶさプロジェクトの研究とは趣は異なるが、ではそれならそれで、どのように「役立ててもらえる」モノを作り出していけるのか。
そこが私のミッション。
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