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2010年12月 Archive

[書籍紹介]吉田武氏,"はやぶさ 不死身の探査機と宇宙研の物語",幻冬舎新書,2006

本書は「はやぶさ」という題名だが本書を除くと他のはやぶさ本と一線を画していることに驚くかもしれない。
なぜならば本書は「はやぶさ」を軸に据えつつも、はやぶさに至るまでの連綿たる宇宙研の試行錯誤や苦闘を濃密に描いているからである。

はやぶさプロジェクトマネジャのJAXA/JSpEC 川口教授がおっしゃるようにはやぶさがあるのは先人たちが築き上げてきた礎のもとに立っている。その歴史に触れるために本書は適しているのではないだろうか。

本書は2006年に初版が発行され、2010年6月のはやぶさ帰還を期に重版されたものである。
したがって苦闘した帰路は本書には存在しない。それを踏まえて本書を読むのもまた面白いのではないだろうか。

[書籍紹介]マイケル・ブルックス氏,"まだ科学で解けない13の謎",草思社,2010

  • Posted by: log2n
  • 2010年12月25日 15:17
  • Hobby | book

さて、今回はまだ科学で解けない13の謎を紹介します。

現在科学で扱っている最先端の「謎」ですから、内容は少々難しいです。
完璧に理解するのは困難でしょう。

しかし、この本で扱っている謎は最先端ですが数十年取り組まれているものも珍しくありません。
科学者たちの試行錯誤する姿、しかし一向に解決しないもどかしさ、科学における「スリル」、そういったものを感じとることのできる、大変面白い本だと思います。

そういった意味で扱っている「謎」自体を必ずしも完璧に理解する必要がなく楽しめると思います。

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[書籍紹介]川口淳一郎氏, "小惑星探査機はやぶさ 玉手箱は開かれた",中公新書,2010.

今回はJAXA 川口教授の新書「小惑星探査機はやぶさ 玉手箱は開かれた」を紹介します。

前回も川口教授の著書「はやぶさ、そうしてまで君は」を紹介しました。
「はやぶさ、そうしてまで君は」は内容も難しくなく、入門書として適すると感じましたが、本書はより技術的にも詳しく、しかし写真や図が多く用いられ、内容として濃い1冊となっています。

また、「はやぶさ、そうしてまで君は」では軽くしか触れられていないはやぶさ「前」の川口教授の足跡(それは多いにはやぶさにも影響を与えたであろう)が新書という紙面の制限にも関わらず厚めに記されています。

ネットの記事や「はやぶさ、そうしてまで君は」で興味を持った方、また長くはやぶさに興味を持っている方に適しているのではないでしょうか。

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[書籍紹介]川口淳一郎氏, "はやぶさ、そうまでして君は",宝島社,2010.

以前より仕事に関連するようなコンピュータ本や趣味としてサイエンス本など細々と買っていました。しかし、最近は久しぶりに燃え上がった宇宙熱に押され、本を買う機会も増えました。そこで、情報共有がてら、読んだ本について紹介したいと思います。

#記事タイトルを普段扱っている論文調にしようとしたら、呼び捨てだったのでそこだけ改良。

今回は、JAXA 川口淳一郎教授の"はやぶさ、そうまでして君は"です。
本屋でこの本を探すと、大変印象的な表紙ですぐにわかると思います。

川口教授は、小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトマネージャです。
その氏が構想段階から現在に至るまでどう考え、どう行動に移したかが記されています。
大まかに「はやぶさ」の全容をつかむために適するのではないでしょうか。

難易度としてはそれほど難しくありませんが、なじみのない「単語」がでるかも知れません。
ただ、それはインターネットで検索をすれば出てくると思いますので、困ることは少ないのではないでしょうか。

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